全日本囲碁協会が「囲碁を小・中学校の正課に」を願う署名運動

「ひかるの碁」のブームがあった頃、ある中学校の先生から「総合的な学習の時間」で、囲碁を選択した生徒が84人いて、道具手配の相談があった。その後、ブームが下火になり、長崎県では平成15年「NPO法人長崎こども囲碁普及会」が発足し、こどもへの囲碁普及活動に着手した。その手段の1つには教育委員会や学校等との連携があったが、私学を除き課外活動ですら学校で囲碁に取り組むことは非常に難しい。また、課外活動は4年生からで、その主管は学校ではなくPTA(保護者)だと校長先生から説明を受けました。囲碁や将棋などの場合、運動系とは異なり1年生からでも良いと思います。

近年熊本県に「NPO法人熊本こども囲碁普及会」が発足し、素晴らしい囲碁普及活動が展開されています。皆さん、是非、HPをご覧ください。その中には、宇土中学校の囲碁入門授業も紹介されています。講師は石倉 昇九段です。授業の終わりに全員から感想文を書いてもらったそうですが、その中で印象に残ったものがNHKの囲碁講座3月号に紹介されています。その一部を採り上げると「囲碁は年齢、性別、国籍に関係なく、誰でも楽しめる」

私が会長の「長崎市こども囲碁教室ネットワーク」には2つの教室があり、何れも名称の末尾は「囲碁交流教室」になっています。理由はこども達に囲碁を通じて様々な方々と交流して欲しいからで、もちろん家庭でもです。このような素晴らしい囲碁文化を学校で学ぶことができれば最高です。文部科学省(文化庁)では、この取組を民間団体に委嘱する補助制度「伝統文化親子教室事業」を実施していますが、その活動費の半分程度は団体または団体代表が負担しています。日本の伝統文化は囲碁だけではありませんが、教育委員会や学校にも関心を持ってもらうように文部科学省は動いて欲しいものです。囲碁教室生徒の保護者の皆様、ご署名よろしくお願いします。

最後に長崎市教育委員会では課外活動の総括レジュメを数年前に著しています。囲碁に関する記述は、こども囲碁大会の開催状況を知らない方々が纏めたものになっています。また、スポーツを含め様々なこども達の大会費用は、民間団体や個人の負担等で行われているものが少なくありませんが、一部には自治体から資金補助を得た団体が永年に亘り費用負担している大会あり、長崎県を通じて是正を要望しても実行されませんでした。  次に囲碁の全国大会(東京)に出場するこどもへの旅費補助ですが、長崎県の場合、1人18,000円です。小学生の場合、保護者の付き添いも必要ですが、100%自己負担です。地域によっては、自治体から補助が行われるようですが、出場辞退もあります。

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